フルムーンパーティーとは

パンガン島で有名なのが、毎月の満月の夜に開かれるフルムーンパーティというイベントだ。スペインのイビサ島、インドのゴアと並ぶ世界三大レイブとしてその界隈では知られているようだが、何が行われるかというと、ビーチで音楽をガンガンにかけ、酒を飲み、一晩中踊り狂う、それだけらしい。
パンガン島のフリーの旅行パンフレットによると、そもそもの始まりは、確かなことかは知れないが、1987年か1988年のどっちかの年に、ハードリンのビーチで欧米人のグループの誕生日パーティーが開かれ、それが大変良かったため、毎月の満月の夜の恒例となり、90年代になると旅行者にも広く知れ渡るようになり、今日の様に何千もの人が押しかけるようになったとのこと。
クラブは過去に1~2度行ったことがあるくらいだが、今回のタイでの滞在期間に丁度スケジュールが合致したので、折角なので行ってみることにした。
パンガン島巡り

日が暮れた頃から少しずつ人が集まり始め、最も盛り上がるのは午前零時を過ぎた辺りとのこと。日中はまたレンタバイクで島を散策して時間を潰すことにした。パンガン島はタイのリゾートアイランドの一つ。楽園の様なシークレットビーチが何箇所もある。ビーチでは、欧米からの旅行客が寝そべりながらのんびりと時間を過ごしている。そんな島だ。マリンレジャーも充実しているが、正直行って、一人旅の身にはあまりやる事がなく退屈だ。

宿をPhangan Barsay Innというところに替え、レンタバイクでプチツーリングを楽しむことにした。気の向くままに道を走ってみたが、この島は繁華街もそれほど大きくなく、こじんまりとしたビーチが点在しており、一見静かで穏やかな雰囲気が漂っていた。海はとてもきれいで、透明度も高い。ビーチを何か所か巡り、昨晩と同じ食堂でグルメを味わったあとは、宿に戻りエアコンの効いた部屋で時間が来るまで休憩。


ハードリンビーチの会場へ

パーティが盛り上がり始めるといわれる午後10時を過ぎた頃、ハードリンビーチへ向け出発。大体の宿が会場のあるハードリンビーチまでの送迎を出している様だが、自分は乗り合いバスで行く事にした。
昨日は欧米からの観光客で賑わっていた繁華街はガランとしていた。みんな既にパーティーに吸い込まれてしまった様だ。トンサラからハードリンの会場までは、乗り合いバスで約30分・100バーツ。
会場手前で降りると、道端には蛍光ペイントや蛍光Tシャツを売る屋台がずらっと並び、通りは人で溢れかえっていた。入場料100バーツを支払い中に入る。ここから先は文章に起こしづらいので箇条書きで。



- 欧米人か現地人がほとんどだが、なぜか韓国人を多く見かけた。日本人も何組か見かけた。
- 蛍光ペイントか蛍光Tシャツなど、みんな何かしら光るものを身につけている
- ビーチ沿いに何箇所もド派手なネオンの音楽ブースが並び、爆音でクラブミュージックを流している。
- 酒はバケツカクテル(150バーツ〜)が基本。
- トイレはビーチから海に向かって。
- 一応仮眠スペースもある。ただし砂浜にシートを敷いただけの簡易なもの。
- 12時を過ぎるとビーチの隅から隅まで人で埋め尽くされる。
- 火のついた縄跳びやリンボーダンスで盛り上がる
- 1人で踊っている人もちらほらいたので、1人で来てもテキトーに踊っていれば浮かない。
- 突然のスコール。最初は皆避難したが、何回かスコールが続けて来ると皆気にしなくなり踊り続ける。
- 雨宿り中はタイ人の物売り人と駄弁って時間を潰す。最後に蛍光リングを購入(100バーツ)させられる。
- 結局びしょ濡れになる。南国だけど、身体を拭かずにそのままでいると意外と寒い。
- 心肺停止で口から泡を吹いてぶっ倒れて、人口呼吸されている人に遭遇。全身が真っ白。飲み過ぎたのか、クスリでも決めたのか。応急処置が続けられていたが、運び出されるまで蘇生は確認できなかった。ショッキングな光景だった。
- 2時を過ぎ頃合いを見て帰る事にする。行きと同じく乗り合いタクシーで100バーツ。人が集まるまで動かないので出発まで時間がかかる。
所感

会場の様子は色々と想像を超えたものだった。パーティー好きな人間とはどういう人たちのことを言うのかが理解できた気がする。思い切って男一人で突撃してみたが、それなりに場の雰囲気に合わせていれば溶け込めた感じはした。
注意点としては、貴重品は絶対最小限にすべき。あと人によりけりとは思うが、女性1人での参加はよっぽど慣れた人でなければキツイ気がする。