スーパーラグビーとは
スーパーラグビーとは、ニュージーランド・オーストラリア・南アフリカの南半球3カ国のチームを中心にアルゼンチン・日本からの各1チームを交えて結成されている、世界最高峰の15人制ラグビーのリーグです。
日本からはサンウルブズが2016年から参戦し、熱戦の様子がメディアで取り上げられるなど日本でも徐々に注目度が上がって来ているように感じます。(追記:サンウルブズは至極残念ながら2020年のシーズンを持っての除外が決定されてしまいました…)
スーパーラグビーの試合は超一流プレーのオンパレードで、ラグビー好きにとって毎試合大興奮の連続なのですが、今回の滞在中に運良くブリスベンのサンコープスタジアムでレッズvsブランビーズのオージーチーム同士の対戦カードがある事が分かり、即チケット予約して観戦しに行きました。その時の模様を記録します。
ゴールドコーストからスタジアムへ
ゴールドコーストのサーファーズパラダイスからブリスベンへはトラム・バス・電車を乗り継いで約2時間ほどで到着しました。
アクセス : Gold Coastの 市街地を走るトラムとバスを乗り継いでNerang駅へ。そこから列車でBrisbaneのRoma Street駅まで約1時間10分。駅からスタジアムまで徒歩約10分。(Milton駅利用の場合は列車移動約1時間半プラス徒歩約5分。)
試合の前に、少しブリスベンの街を歩いて見ることにしました。ブリスベンの街に足を踏み入れて驚いたのが、ゴールドコーストとの雰囲気の違いの大きさです。ブリスベンは完全な都会で、街行く人は皆スーツにスマートに身を包んでおり、大変洗練された印象を受けました。ゴールドコーストも高層ビルが立ち並んでおり一見都会に見えるのですが、実質はリゾート地であり、ブリスベンの比ではありません。街中の人の気配のようなものの密度が全く異なり、ブリスベンのTHE都会的な雰囲気に比べれば、ゴールドコーストの都会さはハリボテ的なもののように思えてしまいます。オージーの人は、(少々失礼かもしれませんが)よくゴールドコーストは大きな田舎だと言うのですが、その意味が理解できた気がしました。
曇り空模様の中、ビル群の間をくぐり抜け、ボタニカルガーデンや川沿いを散歩して時間を潰し、日本食レストランで夕食としてうどんを食べました。味付けは当たり前ですが日本より薄味でした。味が薄いとどうしても物足りなく感じてしまいます。さあ、サンコープスタジアムへ!
サンコープスタジアム
サンコープスタジアムは収容人数52,500人、開場1914年(2003年に改修)から100年以上の歴史があり、2003年のラグビーワールドカップの決勝の会場にも使用された由緒あるスタジアムです。
セキュリティチェックを受けて入場し、自分の席へ向かいます。セキュリティは結構しっかりしており、手荷物の中身をきちんとチェックされました。今回の席はPlatinumでセンターライン付近の前から3列目の席です。価格は手数料込みのAUD72.40(JPY6,500)でした。かなり前の方のため視覚的な立体感はあまりありませんでしたが、グラウンドとの距離が近くかなり迫力がありました。ビールとフライドポテトを買い込み、試合開始に備えます。
選手がウォームアップを開始し、しばらくしてスタメンが大型スクリーンで発表されました。ホームのクイーンズランド・レッズは昨年度に日本代表の五郎丸歩選手がプレーしていたチームです。今シーズンからフランスのトゥーロンへ移籍してしまったので、今回レッズのメンバーとして目にすることは残念ながら出来ませんでした。それでも、メンバーは超豪華でした。HOにはオーストラリア代表のキャプテンを最近まで務めたスティーブン・ムーア、FLには元代表でトップリーグのサントリーでもプレーしたジョージ・スミス、SOには代表のクエイド・クーパーなどのレジェンドや代表クラスの選手が何人も名を連ねます。対するブランビーズのスタメンの面々も負けず劣らず豪華です。FLのスコット・ファーディーを筆頭にCTBクリンドラニやWTBヘンリー・スパイトといった面々。
いよいよKOです。
試合の模様
この日は生憎の天気で、キックオフ時のスタジアムには霧がうっすら立ち込めて、視界を悪くしておりました。また、試合前には降雨もあり、グラウンドの芝生もぐっしょりと濡れてしまっているバッドコンディションです。ハンドリングの不安定さが選手たちの動きを鈍くし、試合開始から両チームでノックオンやパスミスが多発、次第にキックゲームの様相を呈してきました。
前半は両チームとも攻め手を欠き、得点はPGのみ、6-3でホームのレッズリードで折り返しました。後半に入って、レッズのシンビンやトライエリア内でのミスもあり、立て続けにブランビーズが2本のトライを挙げ、6-15とレッズを突き放します。レッズも1トライを返し必死に追い縋りますが、時計は刻々と時を刻み、フルタイムが近づいてきます。最後の最後、レッズが敵陣ゴール前までゲインを重ね、フルタイム直前でたまらずブランビーズがペナルティー。スタジアムは皆一斉に歓喜。クーパーが右脚を振り抜き、逆転勝利の3ポイントをもたらす楕円球はポールの間を通過するのと同時にノーサイドの笛が鳴り響きました。
試合内容としてはミスが多くナイスゲームとは言えないものでしたが、ドラマチックなスコア展開のお蔭で最高に楽しめました。レジェンド達を生で間近で見られたのにも大興奮でした。
試合内容のサマリーのURLを以下の通り記録しておきます。http://www.sanzarrugby.com/superrugby/news/reds-beat-brumbies-on-bell/
2017.07.07