ダイビングライセンス
次なる目的地は、パンガン島からボートで2時間ほどの距離にあるタオ島。タオ島を訪れる目的は、ダイビングのライセンスを取るため。
タオ島では、日本と比べると格安でダイビングライセンスを取ることができる。自分が申し込んだオープンウォーターコースという初心者用ライセンスのコースは、9000バーツ(約3万円)。日本で取ろうとすると1.5倍は掛かる。
ここで安くライセンスを取って、後々地中海やユカタン半島のセノーテに潜るという目論見だ。ちなみに、聞いた話ではエジプトのダバブが最も安くライセンスを取得できる場所らしい。
パンガン島からタオ島へ移動
パンガン島でのパーティの一夜が明け、若干の二日酔いを感じつつ、宿をチェックアウト。
Songsermという船会社がパンガン島〜タオ島間の直行便を運行している。料金は350バーツ。前日に埠頭前の通りにある売店でチケットを買っておいた。
当日の12時頃にトンサラ埠頭のフェリー乗り場に向かうと、パーティー帰りの欧米人達でごった返していた。そしてチケット乗り場は長蛇の列。フルムーンパーティーの前後は、チケットは事前に手配しておくのが正解だ。
タオ島のダイビングショップ
今回お世話になるショップは、Big Blueというショップ。タオ島ではかなり大きい部類に入るショップで、日本人のインストラクターも沢山いるので、日本人からの人気も高い。
他に日本人インストラクターがいて人気が高いショップとしてネットでヒットしたのは、ブッダビューやコーラルグランドといったショップ。これらのショップにも問い合わせてみたが、どこもしっかりとした対応だったのでどこを選んでも大丈夫だろう。
個人的にはBig Blueを選んで本当に良かったと思う。スタッフもスクール仲間も本当にいい人ばかりで、良い思い出になった。
オープンウォーターコースのスケジュール
オープンウォーターコースは全部で3日間。1日目の午後に座学、2日目の午前にプール講習、午後に海での実習、3日目午前/座学、午後/海での実習、というスケジュールだった。
コース受講者は、自分含めて全部で10名。かなり大所帯だ。ちなみに自分以外は全員大学生だった。
1日目は座学のみで、主にダイビングの用具の使い方や潜る手順を学んだ。途中休憩を挟みながら4時間ほど。眠かったこともあり、正直あまり覚えていない。
2日目の午前は、プール講習。ダイビングショップのプールで実際に器材を装備して潜り、潜水中の中性浮力の取り方等、ダイビングの基本スキルについて学んだ。
午後からはいよいよ海洋実習。船に乗り込んで沖へ出て、ダイブポイントへ。
この日の波は穏やかで、水底に向かって張られたロープを辿り水中へ潜っていくと、水はかなり透き通っていて、10m以上の深さにある水底まではっきりと見えた。
見渡すと、色とりどりの熱帯魚があたり一面にいる。プールで練習した基本スキルを海中で再度試み、次のポイントへ。
再び海中深くまで潜っていく。今度のポイントはサンゴが豊富にあり、魚の数や種類もさっきより多い。地形もゴツゴツしており、立体感に溢れている。想像以上にダイナミックで、水族館ではなかなか見られない自然ならではの景観だった。ダイビングの魅力を知った1日だった。
3日目は、午前に再び座学。最後に総まとめのテスト。午後からは再度海洋実習。昨日とは別のポイントで2ダイブ。昨晩宿の欧米人に誘われて飲んでしまったため、二日酔いのコンディションだった。
ダイビングはもちろん口呼吸しかできないのだが、二日酔いのコンディションだと思考が散漫になり、口呼吸のリズムが崩れてしまって軽くパニックに陥りかけた。呼吸が重要なダイビングでは、二日酔いは大敵であることを学んだ。
オープンウォーターコースはこれにて終了。海から上がり、ショップで真新しいライセンスカードを受け取った。これで世界中どこでも18mの深さまで潜ることができる。マルタでの地中海ダイブやカンクンのセノーテダイブが楽しみだ。
アドバンスコースは断念
4日目からはアドバンスコースを受講する予定だったが、風邪を引いてしまい断念した。アドバンスのライセンス自体は一日半のコース受講で取得できるようになっている。そこで、この日は予定ではワンデーツアーに参加して、世界一濃い魚群を見ることができるセイルロックで潜るスケジュールだったが、前日に体調不良でダイブすることの怖さを知ったので、今回は諦めることにした。
ダイビングショップに謝りに行き、キャンセルフィーを払い、この日は休んだ。セイルロックでのダイブは楽しみにしていただけに残念だった。
5日目、本来であればアドセンスコースを午前に修了予定だったが、フリーに。天気が良ければSUPでもして時間を潰そうかとも考えたが、あいにくの天気で風も強く、貸し出しすらされていなかった。
午後にフェリーとバスを乗り継いでバンコクへ向かう予定で、少し早めにチェックアウトして宿を出たまさにその瞬間にスコール。ここのところトコトンついていない。
ダイビングショップに港までの送迎をお願いしていたので、一度立ち寄る。時間になり出発する際には、送迎車には自分の他に4人の大学生がいたのだが、スタッフや同宿の大学生のダイブ仲間が大勢見送りに来て、手を振って送り出してくれていた。心あったまる一コマだった。
終わりに
人生の初ダイビングをタオ島で経験できて本当に良かった。タオ島の周囲の海はとても綺麗で、魚も沢山見ることができた。
タオ島は島内の至る所にダイビングのショップがあり、まさにダイビングの島といった趣。欧米人向けの観光地で、夜になるとビーチ沿いにあるクラブが音楽をガンガンに鳴らしたりするので、クラブ好きな人にもおすすめ。
海に面したコテージも多く立ち並んでいて、今回自分が訪れた中では最も南国情緒溢れる島だと思う。
次回こそはセイルロックへ潜りたい。