ゴールドコースト出発
11週を過ごしたゴールドコーストをついに旅立つ時がきた。そして同時に夢だった世界一周の旅が始まる。最後にビーチで日の出を見て前途の無事を祈ることにした。早朝6時の海には、ちらほらとサーファーの姿があった。皆波待ちをしながら、水平線から昇る朝日が昇るのを眺めている。
ゴールドコーストは自然が豊かな良い土地だった。気候も良く、のんびりしているのでとてもリラックスできた。個人的にはクーランガッタの街が好きだ。波がいいのはもちろん、街の規模や雰囲気も含めてとても気に入った。
サーファーズパラダイスからトラムとバスで約一時間でゴールドコースト空港に到着。トラム乗り換えは終点駅であるブロードビーチサウスで一度だけあるが、ホームの反対側に行くだけで良いのでとても楽だ。ゴールドコーストの交通については、Translinkというサイトで調べるのが便利だ。
さて、今日の目的地はタイのプーケット。ゴールドコーストからシンガポール拠点のLCC航空会社SCOOTの便を利用し、途中シンガポールでのトランジットを含めて10時間。ほぼ丸一日費やしての移動だ。まずはゴールドコーストからシンガポールへのフライトが8時間。LCCなので機内サービスは基本的にオーダーしない限り一切ない。
実際乗ってみた感じは、もちろん8時間なので多少しんどかったが、機材が新型のボーイング787だったので、内装やシート間隔に不満はなかった。ちなみに今回の旅はほとんどLCCを使っての移動だ。世界一周航空券も検討したが、溜まっているマイルや陸路での移動があることを考えて使用を控えた。またコスト的にもLCCで繋いで行った方が安上がりということもある。
チャンギでのトランジットは約3時間。自身訪れるのは3度目だが、世界一の空港なだけあって毎回その規模と施設の充実ぶりに圧倒される。ブティック、土産物屋、飲食店が数え切れないほど並んでおり、多分1日かけても回りきるのは難しいと思う。そして、人の数もとても多い。シンガポールが交通の要衝であることを実感するとともに、その賑やかさは何か旅の気分を掻き立て高揚させるものがあるように感じる。
日が傾き始めた頃、プーケットへ向けてエアバス社のA320で飛び立った。
空にはここ数ヶ月間見ることのなかった入道雲がもくもくと立ち込めている。飛行機の窓から見てみると、その大きさと立体感に驚かされた。思い返せばゴールドコーストは本当に天気が良かった。雨が降ったのは3ヶ月中1日が2日しかなかったように思う。そして滞在の半分以上が雲ひとつない快晴だった。
プーケット着、プーケットタウンへ
プーケットへは1時間半ほどのフライトで到着した。宿はプーケットタウンにとってあるので、早速移動することにした。空港からプーケットタウンへは、ミニバスやタクシーなどの交通の便があるが、最も安くてそこそこ早いのがエアポートバスだ。タクシーが最も早いが高く、ミニバスは150バーツで行けるが寄り道が多い(ツアー会社に立ち寄る場合もあるそう)。それに対し、エアポートバスは100バーツで時間も1時間程度となっている。
頻度としては、1時間に一本といった具合。乗り場は、国際線ターミナルを出て左手の国内線ターミナルの出口前になる。標識に乏しく、正確な乗り場はいまいちはっきりしない部分があるが、それほど広くなくバス自体がほとんどないので、判別はすぐにつけられると思う。(黄色いオンボロな感じのバス。自分が利用した時には1番の看板の前に停車していた。)
なお、最近では島内の主要な観光地を結ぶスマートバスが運行を開始している。一時間に約一本と便数も多く、料金も170バーツ程度と手頃なので、もっともおすすめだ。ホームページは日本語にも対応している。
夜の8:30発のバスに乗り込んでプーケットタウンへ向かう。バスは予定通り1時間ほどでプーケットタウン中心部へ到着した。幸いなことに、宿へはバス停から歩いて5分ほどで到着した。南半球のプーケットの今の季節は夏の終わり。めちゃくちゃ蒸し暑い。外を少し歩くだけで一瞬で汗だくだ。宿の近くのローカル食堂で食べたTHB60(約200円)のシーフードチャーハンがとっても美味で感激した。長い移動はやっぱり疲れると実感した世界一周初日だった。